夫と死別し、立ち直るために現在進行中で実践していることがあります。
私自身は「立ち直った」と思っているのですが、自分の気持ちに正直に向き合うと「一生懸命、立ち直ったように見せようと努力している最中」なのだと思います。
もちろん亡くなった直後と比べるとかなり別人レベルに復活しています。笑
夫が亡くなってまだ5ヶ月ほどですが、突然倒れてから意識不明のままの寝たきりの期間が半年ほどあったので、夫が倒れてからはまもなく1年になろうとしています。
私たちは再婚したばかりだったため長年連れ添った夫婦関係とはまた違うと思いますが、これから二人で新しい第二の人生を生きていこうね!、と夢と希望でいっぱいの時期だったので、それが打ち消されてしまった悲しみは天国から地獄へ突き落されたようなものでした。
そんな私が夫の死から立ち直るために実践していることを記録していきたいと思います。
参考になる部分があれば幸いです。
自分の身体を整える
身体を動かす
夫が倒れる前はウォーキングを日課にしていましたが、倒れてからはそんな余裕はありませんでした。
一回だけ急に思い立ってウォーキングした日があったのですが、もし今病院から急変の連絡が来たら、いったん自宅に車を取りに帰って・・・など考え始めたら歩いている場合ではなくなりすぐにやめたのでした。
四十九日法要が終わり、ウォーキングを再開したら鬱々とした気持ちがスッキリし、身体もほど良く疲れ、夜も考え事をする間もなく寝つきが良くなりました。
食欲もずっとなかったのですが、身体を動かすことによって自然と空腹感も生まれてきます。
美味しいものを食べる
夫は食べることが大好きな人でした。
夫が好きだったお寿司、焼き肉、ケーキなど、夫が倒れてからは食べることができなくなってしまいました。
点滴や胃ろうでしか栄養が取れなくなってしまった夫を思うと、私だけが食べることに罪悪感が生まれてしまい食欲がわかなかったのです。
ですが、前出のとおり身体を動かすようになるとお腹がすいてくるようになり、お腹がすけば美味しいものが食べたくなってくる自然の摂理ですね。
最近では夫が好きだったものを「一緒に美味しく食べようね」という供養の気持ちで食べられるようになりました。
人は食べたものでできているからこそ、きちんと栄養をとって身体をいたわってあげれば、心も落ち着いてくるのでは、と思うのです。
身だしなみに気をつかう
夫が倒れてからは自分のことは二の次だったため美容院に行くことも忘れ、髪はボサボサ、白髪も目立ってきていました。
今はようやく自分に手をかけてあげられるようになって、美容にかける時間を増やすことが出来るように。
化粧品や洋服を新調するだけでも気持ちがワクワク。
夫とお出かけした時の洋服などは、当時の楽しかった記憶が呼び起されて辛いときもあるので、思い切って処分し新調しました。
それから洋服のテイストを少し変えてみたり、髪の色も変えてみたり。
それだけでも気分が一新し、気分転換になりました。
夫もきっと、みすぼらしくなってしまった私を嘆いていたことでしょう。笑
マッサージで身体をほぐす
夫が倒れて亡くなってから四十九日法要が過ぎるまで、身体が緊張の連続で凝り固まっていました。
精神的に緊張していると、身体もこわばってガチガチです。
セルフマッサージでは太刀打ちできないほどの凝り具合だったため、整体マッサージに通うことにしました。
セラピストさんには「指が沈まないほど、筋肉が硬直しています」と言われるくらいだったので、今は2週間おきに整体マッサージの60分コースに通って解してもらっています。
今、このマッサージの時間がなによりも贅沢で至福な時間で、身体のこわばりがなくなるだけではなく心も解きほぐされるような感覚になってくるのです。
ボーっと何も考えず瞑想しているような状態になるときもあれば、涙が出そうになる感覚になることもあります。
首筋をマッサージしてもらっているときは、スーッと心地よい眠りに入ってしまうことも。
自分を甘やかす
無理に自分の感情をコントロールせず、正直に泣いたり笑ったりすることが大事。
感情に蓋をせずに自分を甘やかすのも必要な時間です。
泣く
泣くときはとことん泣く。
泣いちゃいけないとか、落ち込んじゃいけないとか、気持ちを制御しなくていいと思います。
一日中ずっと泣くわけにもいかないのだから、たとえばお風呂に入っているときなど気持ちを開放する時間を自分に与えてあげるのです。
人に心配をかけまいと気を張って強がることもあるので、一人でいるときはとことんさらけ出すことが大事です。
笑う
冗談ばかり言う夫だったので、夫が元気な時は毎日笑って過ごしていました。
でも、気が付くとほとんど笑うことがなくなってしまったのです。
ちょっとした会話の中でクスっとすることはあっても、心の底から笑うことは減ってしまいました。
私はテレビを見ないので、SNSや動画サイトから笑いをもらってます。
動物の可愛いシーンを集めた動画とか、ものまね女王のミラクルひかるさんの動画で笑わせてもらうこともあります。
意識して笑わなくても、無心で見ているうちに「アハハ!」となれるものがおすすめです。
時間を贅沢に使う
夫の世話をすることもないし、食事の支度も夫に合わせなくていいのだから、自分の好きなことに贅沢に時間を使うことができるようになりました。
お香を焚いてボーっとしたり、読書に没頭したり、のんびりバスタイムを楽しむことも。
またショッピングも時間を気にせずマイペースで出かけられます。
夫が元気な時は夕飯の献立を考えるのが大変だったので、いつも何かしながら献立を考えている毎日でした。
もう献立に悩むこともなくなってしまったので、そのぽっかりと空いた時間を逆に何も考えない瞑想の時間に当てることもできるのです。
ちょっとした贅沢な時間が自分と向き合う大事な時間となり、それが心身ともに健康になり良い方向に進むのでは、と思います。
誰かに話を聞いてもらう
私には別の県に住んでいる娘がいます。
夫が倒れて、すぐに娘夫婦が駆けつけてくれたのでとても心強かった!
娘が帰った後も、ほぼ毎日ビデオ通話で話を聞いてもらっていました。
今でも頻繁に連絡を取り合って、いろいろと話を聞いてもらっています。
また我が家は二世帯住宅で義母と同居しているので、義母と二人で励まし合うことも。
職場ではめったに夫のことは話しませんが、たまにチラッと話すことはあります。
たとえ深い話はできなくても、ちょっとだけでも気持ちが軽くなるのです。
最初は同情されるのがつらいと感じてうまく話せない時期もありました。
でも、同情されてもいいじゃない?
同情される=かわいそうな人、ではないのだから。
新しいことを始める
私はブログを始めてみました。そして最近はInstagram投稿もチャレンジ中です。
新しいことはわからないことばかり。
いろいろと調べ物をしたり、それだけで今まで知らなかった世界を覗くことができて新たな発見の連続です。
そして実践することによって、自分の弱みや強みがわかってきて、自分がどうしたいのかどこを目指しているのか徐々にわかってきたような気がします。
また、自己啓発やマネーリテラシーについての学びを始め、セミナーを受けたり個人セッションを受けてみたり、思いついたことや気になったことをどんどん始めています。
それが今後どんなふうに自分の糧になるのか、想像しただけでもワクワクしてくるのです。
最後に
実はこうしてブログを書いてアウトプットすることによって、私自身も夫の死から立ち直る方法を再認識しています。
何もしないでただ感傷にふけっていても時間が過ぎていくだけ。
悲しみは時間が解決してくれるといいますが、時間は無限ではないのです。
立ち直って明るく前に進んでいる姿を夫に見せることも供養の一つだと思って、日々生きています。
以上、お読みいただきありがとうございました
なごみ